onichanの教育実践~桜梅桃李の教育

小学校教員のブログです!

制静動堂の理論について

先日のブログで、「制静動堂の理論」と「道徳読み版制静動堂の理論」について書きました。

 

Facebookに、「道徳読みを研究する会」というページがあります。千葉のK先生と道徳読みの考案者横山験也先生から「制静動堂の理論」について質問がありました。

①制静動堂のあて字の由来を教えて下さい。どんな意味があるのでしょうか?
②静と動に分けることにより、どんな効果がありそうでしょうか?

 

①について

①の制静動堂のあて字の由来は、正々堂々から来ています。正々堂々には、正しく整っていて勢いの盛んなさま。
正々は正しく整っている様で、堂々は威厳があって立派な様を意味する。 などがあります。

担任している子たちは、昨年度教室から飛び出してしまう子、授業中勝手におしゃべりをしてしまい止めなれない子、支援が必要で低学力な子などがいます。

そこで、学級づくりと授業づくりをしっかりして、正々堂々学ぶ姿、生活している姿を1年間かけてじっくりと創りあげていこうと思いました。そこで、参加していたセミナーや読んでいた書籍、自身の実践から、静の活動と動の活動があることに気づきました。そこで整理して、体系かしたいという思いと、若い先生たちのために手助けをしたいと強く思ったからです。

 

②について

先程も書かせていただきましたが、教室を飛び出していた子に4月にどうして1年生の時に飛び出していたのかと聴くと、理由の1つに教室がうるさすぎて、集中できないと言っていました。

静かな時間が少しでも作れれば参加できるのではないかと思い、「静かを制する」ことを考え、計算タイムを設けたり、漢字の書き取り、道徳みつけなど短い時間で、集中して活動に取り組めるようにしました。(東京の杉渕先生が実践されていりユニット授業を取り入れています)
静かを制することで、動の活動の時には、子どもたちがもっているパワーを発揮させられると担任をした4月に直感しました。
静の活動を制し、動の活動で堂々と学習ができれば、静の活動も動の活動も堂々と学習している姿になり、学級が落ち着き、良い方向に変わっていくだろうと仮説を立てました。

動の活動は、立ち歩いて意見交流をしたり、班で計算をしたり、音読をしたりするなどのことをするので、騒がしい学級でもこの時は、動きの保障ができ思い切って活動ができると考えています。

こうしたことで、4月から7月の1学期間で、少しずつですが、クラスの雰囲気が変わり始めています。管理職からもクラスが落ち着いてきています、学級経営がいいですねと言われました。
また、個人面談で、たくさんの保護者から去年に比べて、「クラスが落ち着き、静かな時間が学習のときにあり安心しました。」や「クラスの様子が劇的に変わって、我が子が集中して楽しそうに静かな雰囲気のときも、音読しているときの元気な様子のときも、集中して取り組んでいる姿が嬉しいです。」という、お言葉もいただいています。

 

以上のように、お答えしました。

 

少しずつ整理して、理論にして、本にします!